ブログ

タイ洞窟での出来事

タイのチェンライ郊外の洞窟に13人が閉じ込められ、9日後にようやく発見され、更に全員救出まで1週間以上を要するという事件がありました。彼らは想像を絶する不安に襲われていたことでしょう。食糧もなく暗闇の中、このまま救出されない可能性が高くありました。コーチの指示で瞑想をして祈っていたと言います。不安に対して、不用意な行動をせず落ち着くことが求められました。
このように、我々生物は不安や恐怖に突き動かされた行動を抑制し、ただ受け入れることが最も適応的な反応であることがあります。しかし、難しいのは多くの場合は、不安衝動に従って回避行動をとってしまえば済むこと、あるいはその方が有効なことも多いということです。そのパターンに慣れてしまうと、今回の事件のように容易には避けられない困難に遭遇した場合に、混乱し無駄な回避行動を繰り返すことになります。
救出された少年らは、不幸な出来事を体験したタイ男性の慣習に従い、短期間出家して修行するそうです。それもまた合理的な慣習に感じます。

関連記事

ブログ月別アーカイブ

ブログカテゴリー

ページ上部へ戻る