昨年読んだ本で印象に残っているのが、「情動はこうしてつくられる」リサ・フェルドマン・バレット著でした。普段の診療でも憂うつ、不安、恐怖など感情を表す言葉を頻繁に使いますが、その感情（情動）は生まれつき備わったものではなく、人が言語などの文化的な営みの中から学習し自ら作り出して行くものだとする内容です。感情は人生を生き抜いて行く際に、自らが獲得してきた反応パターンであると考えると、自分の感情にもう少し柔軟にアプローチしてみようという気持ちになるかもしれません。
当院はお陰様で開院５周年を迎えました。3月からは新しいスタッフを迎え、新たなスタートを切っております。私達も初心を忘れずに引き続き日々研鑽を積んで行きたいと思っております。またこの仕事は通院される皆様と我々スタッフが、共に作り上げて行くものだということを実感しております。今後とも宜しくお願い致します。