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12.292023
気付き2
前回の投稿から1年以上経過してしまいました。気づきについて再び考えたことを述べたいと思います。
外界をありのままに捉えることが原理的に不可能な我々生物は、結局いくら気づいても真理には到達し得ないということになります。科学がどれだけ進歩しても、限界があるということかも知れませんし、真理に到達できるものとしては、神の様な生物を超えた存在を想定せざるを得ないということになるのかも知れません。それでも我々は生きるために、ただひたすらに気づきを繰り返して行くしかない。むしろ気づきを繰り返していくことが生きるということとイコールということになるでしょう。なぜなら刻々と変化する外界を、誤差をより少なく捉えるための行為が気づきを繰り返すということだからです。真実を捉えたと確信して、あるいは絶望して気づきを止めたとしたら、それは生物的には危機的状況を意味することになるでしょう。適応的でより良い生き方とは、気づきの多い生活を心掛けることで達成されるのだと思います。
今年もあとわずかとなりました。当院がなんとか本年も乗り切ることができましたのは、通院して頂いている患者さん、スタッフの皆様、その他関係諸氏のご協力の賜物と心より感謝しております。