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4.192025
気づき3
不安や気付きについて考察してきましたが、気付きには不安が伴うこと、あるいは不安を受け止めなければ、気付けないことに思い当たりました。不安に囚われていては、目の前のことに気付けません。しかし、不安を感じることは避けられない。不安を感じつつ、それを一旦意識の中心から外して、目の前のことに集中することが必要なのかもしれません。
また不安を受け止め、気付きを得ることを繰り返していくことが生きることの本質だとすれば、そのプロセスが楽しめれば生きることが喜びとなります。一方で不安を恐れ、そのプロセスを回避することだけに終始すれば、喜びが無く不安を回避するだけの苦痛に満ちた人生になってしまうでしょう。
ではどうすれば不安を受け止めつつもそれに囚われず、目の前のことに集中し、気付けるようになるのか。皆様がそれが出来るようになる様、お手伝いすることが私の仕事だと思いますが、まだまだ満足できる精神療法には到達出来ていないと思います。
当院はお陰様で開院9周年を迎えました。この間に、私自身の患者さんとの向き合い方も、随分変化してきたように思います。今後どのように変化して行くのか、診療のあり方をより高めて行けるのか楽しみにしていきたいと思います。