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  1. 無知の知

    ソクラテスの無知の知、スティーブジョブスのstay hungry.stay foolish.(貪欲であれ、愚かであれ)といった言葉から私が感じるのは、人はつい自分は正しいことを知っている、あるいは正しいことをしていると勘違いして慢心したり、他人を責めてしまいやすいということです。
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  2. マインドフルネス再考

    マインドフルネスの第一人者とも言われる熊野宏昭先生の講演を聞く機会がありました。マインドフルネスの基本は「自分の体験に気づいて、反応を止めることによって、いつものパターンから抜けること」とおっしゃっていました。ここで言う体験とは不安や恐怖などの感情の体験も含みます。
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  3. 課題

    当院はお陰様で開院3周年を迎え、4年目に入りました。この間、皆様のニーズに応えるべく、私の診療スタイルや心理療法的な工夫は徐々に変化していることを感じています。毎回心掛けてはおりますが、診察時にそこに100%集中するということは、簡単ではないと痛感しています。
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  4. 錦織圭

    2019年全豪オープン4回戦でのスペインのカレーニョブスタ選手との激闘は感動的でした。勝敗の行方が二転三転する中で、お互い集中して全力を尽くしていました。最近の錦織選手の試合は、自分のプレーに苛立つ姿が目立ち、個人的にはがっかりさせられることが続いていたのですが、今回の彼には参りました。
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  5. 所感

    まだまだ自己満足な診療に終始してしまっている気がしております。良かれと思って力説しても、相手の方にどのように伝わっているのか捉えきれず、空回りしてしまいます。いつかもう少し確率高く、自分が意図したことを診療の中で実現出来るようになって行きたいと思います。
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  6. 「君の膵臓を食べたい」

    地上波初放送で見ました。高校生の男女の戸惑いが交錯し、鮮やかな青春模様を描き出していて、感動しました。青年期の男女はそれぞれ、男性は自分がどう役に立てる人間になれるかと悩み、女性は自分は愛される価値があるのだろうかと悩むそうです。人間にとって、思春期、青年期は心理的には大きな危機と言えます。
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  7. タイ洞窟での出来事

    タイのチェンライ郊外の洞窟に13人が閉じ込められ、9日後にようやく発見され、更に全員救出まで1週間以上を要するという事件がありました。彼らは想像を絶する不安に襲われていたことでしょう。食糧もなく暗闇の中、このまま救出されない可能性が高くありました。コーチの指示で瞑想をして祈っていたと言います。
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  8. セイレーンの苦悩の唄

    古代ギリシャの詩人ホメロスによる物語「オデュッセイア」から一節です。オデュッセウスがトロイア戦争を終え、戦士を率いてギリシアへの帰路、様々な苦難に見舞われながら航海しますが、セイレーンの島を通過するときほどの困難はありませんでした。
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  9. 不安障害2

    不安に対する心理的な工夫としては「避けずに受け入れること」が大切と言われています。その背景となる思想に、「チベットの死者の書」にある言い伝えがあります。それによると、人は死後、暗闇の中に目覚めます。そこに最も恐ろしい怪物が現れ、あなたに残された選択肢は二つのみ。逃げるか、降参するかです。
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  10. 発達障害

    発達障害は精神医療の分野でも注目のトピックで、メディアやネットでも多く取り上げられる様になりました。我々精神科医の立場からも、患者さんを評価する尺度が一つ増えた格好で、診療の幅が広がり、これまで医療の対象とされて来なかった方々にも関与することが出来る様になったことは、とても良かったと思います。
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